2006年09月09日
メディアは危機を煽る
7月にも取り上げました、、森達也さんのエッセイ。
今月も紹介します。

母の友っていう小さなお子さんを持つ親御さんのための本ですが、これにちょっと過激な(^^)森達也さんのお話を表紙開いてすぐのところに載せているところが気に入りました。やるね!福音館書店。
メディアは危機を煽る
二十世紀初頭における映画とラジオの誕生がこの世界にファシズムを生み出したとぼくは前回に書いた。識字(リテラシー)を必要としない媒体だからこそ、ナショナリズムや国威発揚などの情緒と、映画やラジオはとても相性がいい。
第二次世界大戦が終わり、枢軸国体制(日本、ドイツ、イタリア)は崩壊した。つまりファシズムがとりあえずは瓦解した。でもメディアはきえるどころかさらに発達した。映画(映像メディア)とラジオ(放送メディア)が融合して、テレビジョンという画期的なメディアが誕生し、日々進化を遂げている。
かつてナチスドイツは、「このままではゲルマン民族は衰退する」と思いこみ、当方への侵略を開始した。かつて帝国日本は、「このままでは石油の輸入を止められて国が滅ぶ」と思いこみ、アメリカへの開戦を決意した。メディアはこの時に大きな潤滑油になった。
ならばなぜ、メディアはなぜ危機を煽るのか?
その答えはとても簡単。「危ないぞ」と危機を煽るほうが、視聴率や部数は上がる。「冷静になろう」と沈静を呼びかけたら、視聴率や部数は下がる。メディアのほとんどは営利企業だ。つまり視聴率や部数は売り上げに相当する。これを追うなといっても無理なこと。
つまりメディアは、そもそもが危機を煽るように宿命づけられた存在なのだ。北朝鮮報道を思い出して欲しい。あるいはオウムでもよいし、最近の猟奇的な犯罪多発の報道でもいい。メディアは危機を煽る。その結果、不安に陥った社会は、安心を求める過程で仮想的を設定する。なぜなら敵が見えない状態が一番怖いから。こうしてメディアによって設定された仮想の敵が出現する。あとは先制攻撃。戦争はこうして起きる。
だからメディアへのリテラシーは必要。メディアのためではなく僕たちのために。僕たちの子供のために。メディアの情報を鵜呑みにしないこと。たったそれだけで、この世界はきっとそれまでとは変わって見えるはず。だまされたと思って試してみてください。
森 達也
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この記事へのコメント
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このくだりは正直言って納得できません。
あまりにも聞き古されたマスコミ人一般が世間に流す見解過ぎますね。森さん独自の見解が欲しいものです。
この手の言い分は、消費者側に主たる要因があるというもので、戦争問題に限らずよく見られます。
本当にそれで説明がつくのでしょうか?
森達也さんは先日テレビ東京でやってた「ドキュメンタリーは嘘をつく」でお姿を初めて拝見してすてきな人だな、と思いました。私の愛読紙「自然と人間」にも毎号書いておられます。
危機をあおるのはマイケルムーアの「ボウリング・・・」のテーマでもありましたね。嫌な手法です。
あの映画では、それと別に、「黒人が悪い」と印象づけること、さらに何かの原因をこじつける(「ゲーム脳」とか「戦後民主主義の行き過ぎ」とか)ことがテーマでした。じゃあ事件の前にボウリングをやっていたのが殺人の原因と言えるか、というユーモアのある映画でした。
何にしても、不安をあおるだけではだめで不安を敵意にかえた方がさらに視聴率的にいいのかもしれません。
森さんはさっき書いた番組の中で、ドッキュメンタリーでも映画とテレビとでは異なり、チャンネルを変えられることを考えると、じっくり考えるものが作れないことを問題にしてました。以前読んだ「カルチャー・ジャマーの挑戦」という本では、さらに場面を次々切り替えて考える暇、安心感を与えないようにするという「ジョルト」という方法が多用される、という問題もあるみたいです。
何にしても我々を「バカ」にしようとがんばってるのでしょう。
お玉さんのようにできることから、というのはとてもすばらしく、護憲でも有名人を並べてメディアで華々しくというのも考えられますが、その土俵に誘い込まれたら、向こうの方が一枚上手で、「ワナ」と考えた方がいいように思います。がんばりましょ。
なるほど、確かにメディアを鵜呑みにできませんね。
毎朝作ってくれる母の朝食の献立が『みのさんが言ってたから間違いない、食べなさい』ってセリフと共に食卓に出てきますし(笑)
放送作家の書いた台本に間違いがあったら我が家の健康はそこなわれますね凹
民衆の不安を煽った方が部数や視聴率が上がるのは良く理解できます。
それが人間の心理であり商売成功の近道だと声高に唱えるビジネスセミナーを受けた事もあります。(某ITショッピングモール)
情報も政治も自身でよく吟味して自分なりの意見を持ちたいです。
早瀬
まず、トラックバックいただきましてありがとうございました。7月の部分も、後で時間作って読んでみます。
仕事も、活動も増えてきて、自分の記事制作だけで手一杯でブログの対応が後手後手になって…うまい時間の使い方はないものか、と思う毎日です。
また後で見に来ますね。失礼します。
メディアは不偏不党と言いますが、国家権力対国民のどっちの側につくか。国家権力は主権の存する国民のですが、小泉「劇場」「政治」をみるまでもなく、逆の方向に進んできているのが日本のメディアの実態では?だからこそメディアが何をしなければならないのかを問うことが重要でしょう。
例えばイラク戦争の大義の根拠はデタラメだったと米国議会から流れてきたにもかかわらず、メディアでは未だ大騒ぎにならない?親王誕生と総裁選・ハンカチ王子に集中している!?ホントは総選挙もんでしょうけど。
違うと思うけどな…。
皇室問題、炎上事件が示す!関口宏のサンデーモーニングにレギュラー出演している毎日新聞出身の岸井氏は皇室は2600年続いていると発言。誰も訂正していない!戦前の皇国史観丸出し!
ツル問題。広告費が欲しいから批判はできない!公明党は福祉と平和の党として連立内で物申して欲しいなんて、言ってる人がいるが、全く逆のことをやっているのにねぇ〜。
日米安保条約。これ軍事同盟です。軍事同盟の歴史を見れば日英同盟は日露戦争と韓国の植民地化、第一次世界大戦参戦とシベリア出兵、対華21カ条約などを後押し、次は日独伊三国同盟は、アジアでABCDと戦い塗炭の苦しみを与えた。何故日米軍事同盟は問題にならない!?
手始めに第四のメディアから初めてはどうですか?ライブドア・ブログを探したってその主張をぶつけてやる相手は余るほどいますよ?
そういう内側への思考がいわゆるサヨクの孤立を深めるのではないでしょうか?いわゆるウヨクとの対話がなさすぎます。サヨクからウヨクのサイトに自発的に赴くのを私は見たことがありません。
だから、聞いてみればどうでしょう?メディアに。
>サヨクからウヨクのサイトに自発的に赴くのを私は見たことがありません。
それはあなたが真に正統派の右翼さんのブログを知らなさすぎるからです。そんなコメントしか書くことが出来ないのなら、もう少し身の丈にあったところで修行してきなさい。
ナベツネさんの号令で日本ファシズム批判を始めた読売は購読者が減ったのかというとそんなこともありません。
日本の新聞業界は「寡占」と「宅配制度」により、はっきり言って、何を書こうが売上げには関係しないように思います。
森さんはテレビ人なので、そんへんの認識が少し足りないかなと。
うーん、週刊文春、週刊新潮、文藝春秋、諸君、正論、SAPIO、嫌中韓本、ゴーマニズム本、(以下略)はもうかっていないでしょうかRunnerさん。もうかるからこんなに発売されているという気がするのですが、いかがでしょう。
アクセス数の多い「ウヨク」ブログを見ると、差別的できたない言葉づかいが多かったり、意見を異にする人への罵倒ばかりだったり、事実認識のまちがいや論理展開の不十分さへの謙虚さがたりないなど、民主主義を言葉本来の意味で正しく発展させるための建設的な議論をまったく期待できないところがとても多いのです。
文春、新潮は老舗の大衆誌なのでともかくとしても、確かに、週刊誌の世界は市場原理が効いているので儲かるかどうかで動いていますね。
特に、小林よしのり本の二番煎じ狙いのところはそうでしょう。
しかし、何かにつけて出てくる「消費者の需要に答えているだけだ」との彼らの言い分は、責任転嫁のための方便に他ならないと私は思うのです。
メディアが戦争を煽る理由はそんな表層的なものではなく、もっと根が深いものがあると考えます。
表層以外の部分、もちろんあると思うよ>Runnnerさん。でもその根の深いところ、根拠と証拠がないとお玉は書けない。
本来ジャーナリズム精神というのは、弱者の視点で権力を監視し、警告を発するというものだと思うのですが、大企業となり、広告に頼り切ってしまったTVや大新聞社などのメディアには、もうそれは期待できません。
しがらみを捨て、独立を守っている「週間金曜日」や「赤旗」などにしか、もはやジャーナリズム精神は残っていないと思います。
また、部数・視聴率を稼ぐために目を引く衝撃的なタイトルを付けたりすることは、特にTVや雑誌には往々にしてありますが、危機を煽っているというのとも違うと思います。
ウヨクのサイトに赴かないのは事実ですよね。理由なんていくらでもつけられます。
だから、ものの試しに行ってみましょうよ。愛国者さんの主張も解決するかもしれませんよ?ま、ここと負けず劣らず口が汚い人が多いですが。
プチ保守ですらないよ・・・
本当に、知らないの??悪いけど、迷惑かかるから教えられないけど、うちの過去ログくまなく読めばお玉が読んでるものくらいは分かるか・・
あなたのブログがもう少しお玉の心に響く文章が書けるようになったとき、お玉は遊びに行くかもしれない。まあ、頑張れ。
それに、あれはお玉さんにというよりはお玉さんとこの常連さんに対しての言です。
もちろん、お玉さんがお返事してくれるのもありがたいし、これにお返事してくれるのもひっそりと期待してます。
一応、私が最も尊敬するサイトを挙げます。http://www.amaochi.com
誤解を招かないように言っとくと、私はウヨクを目指してはいません。同じくサヨクも目指していません。
私は私の考えが最大限生かされる環境しか目指しません。で、結果としてどっちつかずなわけですが。
しかし、野球ファンが言うには「巨人ファンが多いのは巨人の試合ばかり放映するからだ」
昨年、パリーグのプレーオフが放映されないとして野球ファンからの抗議が各テレビ局から殺到しましたが、「視聴率が取れないから」と局側は返答。
しかし、テレビ東京が突然放映を始めたところ、予想外の高視聴率で、野球ファンからは「よく放映してくれた」と感謝の嵐。
私はテレビ局は何らかの理由で巨人ファンを増やすために巨人戦ばかり放映してきたのだと推測します。
視聴率には消費者主体のものだけでなく、実は生産者主体のものもある。
つまり、彼らは「視聴率を作る」ということもできるのです。
それは新左翼に人気の高い鈴木邦夫さんのことでしょうね。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2006/shuchou0522.html
村野瀬さんなんか大ファンだなんて、どっかで読んだことがあります。
ただ鈴木氏は元革マル派no2の松崎明氏とも仲が良く、対談本などだしていましたね。
それから今、少し話題になっている「自然と人間」という雑誌の出版社は昔目黒の動労会館
の中ににありました。8月末で辞められたみたいですが、この雑誌の元編集長のHPはこちらです。
http://www.ne.jp/asahi/kuma/radical/index.htm
三島さんなんか、左翼の集会で「一言、天皇と言ってくれればいつでも君たちと手を組む」とまで演説していました。
て、今回のブログのテーマとどういう関係が?(^^;
ただ、いったんあおっておいて、テロとの戦い、みたいな政治家を出して、ぶれないで対応するなどといわせて、ちょっとほっとさせる。あおる一方では視聴率はとれないでしょうから、そういう落としどころになる気がします。
結局、こういうストーリーに簡単にはめ込まれるヤワな頭かどうかであって右翼とか左翼とかいう問題ではない気がします。いろいろ不安を抱えているとこの通りに洗脳される可能性はあるでしょうね。
私は意味なく主張を繰り返すのはどうしたものか、ウヨクのサイトで主張したらどうか、て事を言ったまでです。そしたら流れでこうなったと。
私的にはここの常連さんはウヨクのサイトで主張した事がないとわかってやや満足ですが。
まぁそれを言うなら、ナチスドイツやアメリカの事をあれやこれや言うのは似たり寄ったりかと(笑
当方は普通に平和を心から望んでいますし、憲法9条も変えたくありません。
ただ現在進行形で行なわれている反日思想がなければ日本も9条改憲の話が出てこなかったんじゃないかと思い書き込みました。
無論アメリカが良い悪いは賛否両論があるでしょう。
私自身もアメリカの戦略的な部分も感覚で判ります。
皆さんの仰るお話も正論だと思っています。
その反面、水無瀬さんの意見も立派だし正論だと思いますよ。
日本の大マスコミは興信所を使って左翼思想の持ち主などを採用しないように努めています。
それを逃れて入社したとしても内部の人事で政治部には就かせません。
ここ近年、毎日新聞と西日本新聞の2社がそういうことを今後はやめると発表しましたが、これとて実際にやめたのかどうかは不明です。
出来たらソースを示してくれませんか?
>聞いてみればどうでしょう?メデイアに。
私は納得がいかない時はいつも、メディアには質問していますが、答えはいつも「お尋ねのようなことはありません」と否定されてしまいます。
(もう一つ)>左翼は、右翼のサイトで主張したらどうか?
左翼が主張しても、殆どの右翼は、左翼の話は聞こうとはしません。
「左翼も右翼の話を聞かないじゃないか」と水無瀬さんは思うかも知れませんが、左翼は結構右翼の主張を聞いています。
最も、聞きながら、「武士道を鼓吹しながら、右翼はどうしてこんなにも不寛容なのか」と、いつも考えていますが・・
>出来たらソースを示してくれませんか?
若者よ!マスコミ労組に問い合わせたまえ。
だいたい、こんな重大なことを知らない人が多くて困りますな。
もっとも、そういう私も実は最近共同通信関係者から聞いて知ったのですが(^^;。
まあ、問い合わせなくても察しのイイ人なら、毎日と西日本がそういう宣言をすること自体が、そういうことが行われてきたことを公式に認めたことを示すのはわかるでしょうけど。
あるいは、各社の政治部記者の言動や各党議員のマスコミ出身者の数を調べてみるのもよいでしょう。
別に見るだけなら誰でもやってます。右左問わず。それを示すことが大事では?
じゃあ私が推薦したサイトは御覧になりましたか?
聞く耳を持たないのは果たして誰でしょうね。そうやって排他的になるのこそ問題なのでは?
それとも、口が悪い人は苦手ですか?だから関わらないでいるんですか?そんなのに傷つくんだったら自分の態度を省みたほうがいいですよ。コギトエルゴスムさんに関わらず、ここの常連さんは。
あ、それと例示してください。その話を聞かないウヨクを。
ほぅ、マスコミ労組ですか。。じゃあそのうち聞いてみます。
たしかに察しのいい人は気付くかもしれないけど、それはまだ確定事項ではないでしょう。何らかの他人を納得させるような物的証拠がなければ難しいんじゃないでしょうか?
私はマスコミ関係者というのはある種の職業病として犯罪や事故を潜在的に期待する傾向があるのではないかと思っています。
彼らは凶悪事件が起こる度に「けしからんですねー」と糾弾しているのですが、実はそんな事件が起こることを期待しているのではないかと。
先日の山口の高専殺人事件でも犯人と思われた少年が自殺したらしい結末に彼らが拍子抜けしているように私には見えました。
そして、「戦争」とは言わばそんな犯罪や事故の超弩級の親玉みたいなものです。
だから、潜在的生理的にこれを好まないはずがない。
彼らの好奇心にはそういう悪魔的な側面が潜んでいるのだと思います。
そして、そういう悪魔的好奇心は少なからず誰の心にもあるように思います。
私は映像文化とファシズムとは関係が有ると考えています。
人は見たものを信じるのです。
『私は見た、だから真実だ』とほかの人が言うのを何度も聞きました。
テレビ等で自分の目で見たモノ(見せられたモノ)を信じます。
人が他人から受け取る情報の割合は、
目から55%
耳から38%
話の内容7%
活字は考えないと内容が頭の中に入っていきません。
テレビや映画、漫画等は目から入ってきて考える必要が有りません。

















